離乳食が始まると、その内容だけではなく、量にも目安が設けられています。
同じようにミルクの量も少しずつ減らすようになっています。
ミルクから食物に栄養補給源を少しずつシフトしていく過程が離乳食ですが、そのバランスに悩みますよね。
離乳食の量と食後に与えるミルクの量はどのように変化させていったらよいのでしょうか。
離乳食後のミルク量の考え方
生まれてからずっとミルクでお腹をいっぱいにしていた赤ちゃんに、少しずつ食物でお腹を満たすことに慣れてもらい、最終的には食物だけから栄養を摂れるようになってもらう過程が離乳食です。
初期の離乳食を導入し始めた頃は、食べられる量はとても少ないですね。
それは栄養補給よりも口を動かして食べるということ、そして、ミルク以外の固形食物を消化吸収することに、少しずつ慣れるのが目的だからです。
従って、食後のミルク量は普段と変わらない量を用意して、満足するまで飲ませてあげます。
その後、中期、後期、完了期と進んでいくと、次第に食事量も増え、消化吸収も上手になります。
次第にミルクに頼らなくても、栄養摂取ができるようになりますので、自然と食後のミルク量が減ります。
そうなったら無理に飲まさず、赤ちゃんのペースに任せてあげましょう。
離乳食量と食後のミルク量の目安
離乳食量と食後のミルク量の目安を段階別にご紹介したいと思います。
あくまで目安であり、この量にしなくてはならないということはありません。
赤ちゃん本人に委ねる気持ちを持って取り組んでみて下さい。
月齢5〜6カ月(1回食)
午前中のミルク1回分の時間を離乳食の時間に置き換えます。
食後のミルクは飲みたがるだけ与えて構いません。
米 :10倍がゆ1さじから
野菜・果物:ペースト1さじから
魚 :すりつぶし、湯でのばしたもの1さじから
食後のミルク:180〜200ml
月齢5〜6ヶ月(2回食)
午後のミルク1回分も離乳食に置き換え、2回食にします。
食後のミルクは飲みたがるだけ与えて構いません。
米 :10倍がゆ50gくらいまで
野菜・果物:ペースト30gくらいまで
魚 :すりつぶし、湯でのばしたもの15gくらいまで
食後のミルク:150〜180ml
月齢7〜8ヶ月(2回食)
2回のうち1回は大人と同じ時間にします。
米 :7倍がゆ50〜80g
野菜・果物:20〜30g
魚・肉 :10〜15g
卵 :卵黄1個〜全卵1/3
乳製品 :50〜70g
食後のミルク:100〜150ml
どちらも食後は飲みたがるだけミルクを与えるようにします。
でも、離乳食によって便秘・下痢が引き起こされている場合は、食前に少し飲ませてあげましょう。
改善されることがあります。
また、空腹によって食べることに集中できない場合も食前に少し飲ませると良いです。
月齢9〜11ヶ月(3回食)
この頃、赤ちゃんの栄養補給の半分が離乳食からになりますので、量もだいぶ減ります。
米 :5倍がゆ〜軟飯80〜90g
野菜・果物:30〜40g
魚・肉 :15g
卵 :全卵1/2
乳製品 :80g
食後のミルク:50〜100ml
食後のミルクを拒否するようなら無理して与える必要はありません。
10ヶ月を過ぎ始めたら、3食を大人と同じ時間にしましょう。
月齢12~18ヶ月(3回食)
離乳食からの栄養補給でほとんどすべてがまかなえるようになります。
3食大人と一緒に摂ります。
野菜・果物:40~50g
魚・肉 :15〜20g
卵 :全卵1/2〜2/3
乳製品 :100g
食後のミルクは無理に飲ませる必要はありません。
与えるときはおやつの時間と就寝前にとどめます。
また、ミルクから牛乳に切り替え始めても良いです。

なかなかミルクの量が減らせなくても、離乳食が少しずつ食べられるようになっていれば心配いりません。
どうしても離乳食が増えない場合、前のミルクから離乳食までに、間があまり空いておらず、お腹がいっぱいなのかもしれません。
ママが気になることには何かしらの原因があります。
そんな時は少し客観的にスケジュールを見直してみると良いですよ。
離乳食とミルクのちょうど良いバランスは焦らず、ゆっくり見つける気持ちで取り組んで下さいね。
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