夏の青空広がる陽気な日、山や川、海、プールなど、家族でお出かけしたくなりますね。
まだまだ外食が難しい赤ちゃんのために、離乳食は持参したい必須アイテムです。
でも夏だからこそ気になるのが、離乳食による食中毒。
外出先でも安心してあげられるようにするには、どのようなことに注意すれば良いのでしょうか。
夏の外出用の手作り離乳食で気をつけたい4ポイント

夏の離乳食で気がかりなことは、なんと言っても傷みの早さです。
赤ちゃんは大人に比べ、胃液をはじめとした消化液の分泌量が少なく、免疫力も発達段階である為、少量の細菌でも食中毒を起こしてしまいます。
食中毒を予防するには、原因となる細菌を極力つけないこと、そして増やさないことです。
ですから、離乳食を持ち運ぶ容器はもちろん、まな板や菜箸などの調理器具の消毒殺菌をはじめ、低温で持ち運ぶなど、様々なことに気を配る必要があります。
調理時の対処法は主に4つ
1つ目は調理器具の消毒殺菌
方法は、主に煮沸か薬液です。
大きなまな板等は熱湯をかけるか、ハイター等で消毒しましょう。
2つ目は見落としがちな調理中の雑菌
調理中の細かい手洗いは勿論、くしゃみや咳、おしゃべりは食材から離れたところでします。
味見で口につけた菜箸やスプーンを鍋に再度入れる、なんてこともNGですよ。
3つ目は新鮮な食材
当然ですが、既に傷み始めている食材は使用しません。
また、ホームフリージングして保存している手作り離乳食も、作ってから数日以内のものを使いましょう。
4つ目は、離乳食を冷ます過程で軽くラップ
持ち運び用の容器に詰める前、冷ます方がほとんどだと思います。
作り立てはとても熱く、湯気がたっていますね。
この湯気は上昇気流を作ります。
上昇気流は、空気を下から上へ持ち上げる空気の流れです。
この空気の流れによって、熱々の離乳食の上には、空気中の雑菌がほとんど落ちてきません。
しかし冷めると上昇気流がなくなるため、空気中の細菌が少しずつ食材に落ちて付着し、繁殖し始めます。
つまり、湯気がたっている間が最も清潔な状態なのです。
ですから、冷ましている間は軽くラップして湯気と水蒸気を逃がし、あら熱が取れたらすぐ蓋を閉めて密封するようにしましょう。
持ち運ぶ時の対処法は主に2つ
1つ目は低温を心がける
保冷剤が代表的ですね。
外出直前まで冷蔵庫で離乳食をしっかり冷やしておきましょう。
食べさせるときは温かいものをあげたいですね。
お手軽なのは、保冷剤をカイロに変えて、保冷バッグに入れることです。
保冷バッグには保温効果があるので、程よく離乳食を温めてくれますよ。
2つ目は冷凍していくという方法
外出先で電子レンジが使えることが前提ですが、冷凍して持っていくという方法も良いです。
コンビニや大型ショッピングセンター、スーパーなどで自由に使えるところが増えていますね。
なるべく雑菌が付着しないようなメニューを!

色々なことに気をつけていても、調理の過程で、ママが素手でベタベタ触っていては、効果も半減です。
例えば、おかゆやうどんは具材を切るときに素手で触りますが、その後十分に加熱しますので滅菌できますね。
でも、サンドウィッチなどのパン食は、具材を挟んだ後、煮沸することはできませんし、トーストしたとしても、あの短時間では滅菌もできません。
夏の外出用離乳食は、加熱後なるべく触れる必要のないメニューにした方が無難です。
食中毒を起こさないポイントは、離乳食に雑菌をつけないこと、持ち運び中に雑菌を増やさないよう低温にすることです。
この2点さえしっかり押さえていれば大丈夫です。
きちんと対策をして、夏の外出を思い切り楽しんで下さいね。
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