初期の離乳食、赤ちゃんは嫌がらずに食べてくれていますか?
出した物は何でもしっかり食べてくれる赤ちゃんもいれば、
最初は問題なかったのに、次第に嫌がるようになる赤ちゃんや、元々食に対して興味の薄い赤ちゃんもいます。
離乳食のベースになる野菜やおかゆ、嫌がらずに食べてもらうにはどうしたら良いのでしょうか。
離乳食の初期 どうして野菜・おかゆを嫌がるのだろう?

赤ちゃんが離乳食を嫌がる理由は主に3つです。
① まだ発達が追いついていなくて食べるのが難しい
② 口の中で違和感がある
③ おいしいと感じない
①は赤ちゃんのお口の機能が吸うことに限られていて、離乳食を唇で取り込んだり、舌を使って飲み込むのが難しい場合です。
月齢だけを指標に始めると、発達が追いつかないため、食べられず、できないことを強要されて楽しくなくなります。
次第にママがカリカリ・イライラしている様子が分かるようになると離乳食そのものが嫌になってしまいます。
うちの赤ちゃんにはまだ早そうだなと思ったら思い切って離乳食はしばしお休みしましょう。
②は主に弱いアレルギー反応が起こってる場合です。
お口の中や唇の周りが赤くなっていたらその食材を与えるのは止めて、小児科で相談しましょう。
ただのよだれかぶれであることもありますが、その場合は 薬で治りますよ。
お口の環境が不快になると飲み込まずに吐き出したり、食べてくれません。
さて、今回は③の場合について掘り下げてみたいと思います。
納豆を嫌がる場合にはコチラの記事を参考にしてください。
赤ちゃんの味覚はとても敏感
赤ちゃんの味覚は旨味や甘味、塩味を好み、酸味や苦味を嫌う傾向にあります。
そしてこれらの感覚はとても敏感です。
私たちも、食べ物が安全かどうか判断するのに、味覚に頼りますよね。
腐敗を酸味で察知し、毒物は苦味や渋味で判断します。
赤ちゃんも本能的に同じような判断をしているのではないかと一部では考えられています。
ですから食材は適当に処理し、受け入れやすいように調理する必要があります。
その離乳食は、おいしいですか?
離乳食のお味見されてますか?
そもそもおいしくない離乳食を出していては食べてくれません。
作ったら是非お味見してみてください。
では、おいしい離乳食ってどんなのでしょうか。
味付けはできませんよね。
高い食材を用意すればいいということでもありません。
新鮮な素材を使って、きちんと下ごしらえすれば、素材の持ち味で十分おいしく作れます。
知っておくと便利な下ごしらえや調理法を紹介します。

お米
一度洗ったら、ざるに上げて20~30分ほど吸水させます。
気温によって時間が変わりますので初めてのときは様子を見つつ行ってください。
お米の粒が透明から白っぽくなったらすぐに炊くか、密封容器に入れて冷蔵庫で保存します。
保存する場合はなるべくその日のうちに炊きます。
吸水後に乾燥させてしまうと割れて美味しくなくなるので注意です。
お米を吸水させるだけで、おいしく炊きあがります。

ほうれん草や小松菜などの色の濃い葉もの野菜
お湯で茹でた後、水にさらし、ざるに上げてしっかり水気を切ります。
このしぼった水気の中に渋味や苦味の元になるアクが含まれます。
レンジで加熱する場合もしっかり水切りしてください。

にんじん、じゃがいも、さつまいもなど甘みの強い野菜
時間があれば、蒸すことをおすすめします。
蒸すことで本来の甘さが十分引き立ちますし、特に水溶性のビタミンなどは茹でるより栄養素が残りやすくなります。
レンジで簡単にできる蒸し器もありますので試してみてはいかがでしょうか。
離乳食の野菜・おかゆをどうしても嫌がるときは・・・
どんなに丁寧に調理しても食べてくれないこともあります。
そんな時は出汁を上手く利用しましょう!
出汁をとるのが難しいと思っているママ。
和風出汁は、出汁パックを利用してもいいですよ。
洋風出汁も赤ちゃんに使える野菜の出汁が売っています。
原材料をよく見て、初期でも使えそうならどんどん使ってみましょう。
もし、朝食でお味噌汁を出している家庭は、お味噌を溶く前のお汁が使えます。
具材を煮ているので、鰹や昆布だけでなく、野菜からの旨味も合わさって、美味しい出汁になっています。
手軽で使いやすいのも便利です。
また、少量の出汁を毎回準備するのが面倒な場合は、製氷器を使って、出汁を小分けに凍らせておくと便利ですよ。
下ごしらえなどを見直したり、出汁を加えることで、ぐんと食べが良くなることがあります。
食べてくれずに困っているママは一度試してみてはいかがでしょうか。
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