会社で誰か一人がインフルエンザになったら、近くの席に座っている人が芋づる式ににかかってしまった、ということはよくある話です。学校でも、インフルエンザのシーズンになると学級閉鎖になったというニュースをよく耳にしますよね。小さなお子様がインフルエンザにかかったのを始まりとして、家族全員がインフルエンザになってしまったというケースも珍しくありません。
このインフルエンザの感染、いったいどうすれば防げるのでしょうか。そこで今回は、潜伏期間や感染時期の観点からインフルエンザ゙の感染予防策について考えてみたいと思います。
インフルエンザの感染時期は?

インフルエンザは例年、11月下旬ごろから流行が始まり、1月から2月が流行のピークになります。
地域によっては9月ごろから流行が始まるところもあれば、5月ごろまで患者が出ている地域もあります。
気温が10度を下回るようになったら感染予防対策を始めるのがいいでしょう。
インフルエンザの潜伏期間は?潜伏期間中にもうつる?
インフルエンザの潜伏期間は16時間から2日ほどといわれています。
潜伏期間中は発熱などの症状は現れないため、周りも本人もインフルエンザに感染していることに気づきません。
しかし、潜伏期間中であっても周囲の人に移してしまうことはあるのです。
そのため、一見周囲にインフルエンザ患者がいなくても実は潜伏期間中の人がおり、気付かないうちにその人から感染してしまうこともあり得るのです。
周囲にインフルエンザ患者がいなくても、流行シーズンには普段から十分に注意しておくことが大切です。
インフルエンザの感染力のピークは?
インフルエンザの感染力は、発熱してから3日目にピークを迎えます。
会社や学校であれば、インフルエンザの発熱があって出勤・登校してくる方はまずいないと思われますが、ご家庭内で患者が出てしまった場合には特に注意が必要です。
発熱前には、くしゃみや鼻づまりといった風邪によく似た症状が現れます。
インフルエンザの流行時期にそういった症状が現れた場合には、まずはインフルエンザの可能性を疑って受診したほうがいいでしょう。
また、周囲にそういった症状が出ている方がいる場合にも、本人が気づいていなかったとしてもマスクなどで感染を予防しておくのがいいでしょう。
潜伏期間中の感染力は発熱後ほどではありませんが、それでも感染の可能性は0ではないので注意が必要です。