本格的な冬が始まろうかという頃に40度近い高熱に襲われたら、まず最初に疑うのがインフルエンザでしょう。この時期、病院の待合室はインフルエンザの疑いのある高熱の患者さんであふれかえります。ただでさえしんどい状況の中、検査のために長い時間待つのはとても苦痛ですよね。
ところで、インフルエンザの検査はどのように行われているのでしょうか?そして検査にかかる時間や診察料なども気になりますよね。そこでここでは、最近のインフルエンザ検査の主流となっている、検査キットを使用した方法についてご説明します。
インフルエンザの検査キットとは
検査キットとは、簡単な検査で一般の病院や診療所でもインフルエンザかそうではないかを診断できる検査方法です。
すぐに結果が出て診察料もリーズナブルということで、最近の検査方法の主流となっています。
A型およびB型のインフルエンザの特定が可能です。
どういう原理でインフルエンザの検査をするの?
この検査キットの原理は、抗原と抗体の反応を利用しています。
試験紙には、インフルエンザに対するマウスモノクローナルという抗体が塗られています。
これは、インフルエンザ以外の抗原には反応しません。
そのため、抗体が反応すればインフルエンザに感染していることがわかるのです。
抗体が抗原と反応すると、試験紙が青や赤紫色に発色します。
検査時間はどれぐらい?
検査キットによるインフルエンザの診断は非常に早く、約15分程度です。
血液検査のように数時間から数日かかることもなく、インフルエンザ治療薬が最も効果を発揮するといわれる発症から48時間以内に薬を服用することが可能になります。
高熱で辛い中、病院で何時間も待たされることもなくなりますね。
検査費用はどれぐらい?
検査キットによる診察は保険が適用されるため、価格は2,000円前後が一般的のようです。
この診察代金に薬の価格などが加わります。
検査キットは市販されていないの?通販で入手は可能?
とても便利な検査キット、診断方法も簡単なので自宅で検査できればなおうれしいですよね。
しかし残念ながら、この検査キットは「体外診断用医薬品」という医薬品で、薬局やドラッグストアなどで市販はされていません。
通販でも入手はできないので、医療機関に行って検査する必要があります。